曇天の渓に銀鱗が舞う/2008年06月01日(日)曇
天塩川水系安平志内川支流(中川町)[06:20の気温6.0度、水温2.0度]

 長い冬眠から覚めて、いよいよ明日に解禁をむかえ、いつもの時刻より早くベットにもぐりこんだが、遠足の前日に眠れない子供のようにうとうととして寝付かれない。眠くなったら途中で眠れば良いと思い、ネオンのキラキラとした喧騒の街を離れて、バイパスを走り抜けて左折、北に進路をとって鷹栖経由で天塩川流域へでる。天塩川にそって国道40号を北へ3時間、佐久の交差点の信号が見えてきた。信号の少し手前を道々へ左折、今度は安平志内川沿いに南下する。小車峠が通行止めになって以来の安平志内詣でである。車がまったく行き交わない真暗な道を15分ほど走って、志文内の水銀灯の下に車を止めて仮眠する。



 谷間が白々として、天塩山塊の峰から白い雲が降りている。寝ている間に何台か車が奥に入っていく音を聞いたが、気温2度は寝袋にもぐりこんでいても寒々として、襟元に寝袋を寄せて寝なおす。

 震えるような寒さの中、そそくさと身支度をして、以前、釣をしたことのある板谷の橋から入る。まだ明けきらない早朝、気温2度、水温2度の安平志内は、先日の雨のせいか増水していて、つぎつぎにポイントをかえる愛竿に女神は微笑まなかった。広々とした瀬での釣を楽しみにしていたが、そうそう水量の少ない小渓に場所を移す。1投目から当たりがあり、上流の魚止めから合流まで2時間、6月の解禁日には充分すぎる釣果に大満足だ。

 久しぶりの中川なので、他の川を何本か試釣したが、河畔にチシマザサの太くて立派なタケノコを見つけ、そうそう竿を納めて手に持ちきれないほど採ることができた。意気揚々の帰路、久しぶりのに音威子府駅によって蕎麦を買う。