宗谷の巨人に銀鱗がまう/2007年07月14日(土)曇
徳志別川(枝幸町)[05:00の気温9.0度、水温9.0度]
北東の空が明るくなって、オホーツク海の日の出がドラマチックにはじまろうとしている。寒くて肩のところにできた寝袋の隙間を抑えながら眠った「道の駅マリーンアイランド岡島」の朝は、水平線に浮かんだ雲が紅く染まって、海岸線が紫色に影を落としている。
カセットコンロでお湯を沸かし、レトルト食品を利用した新メニューの雑炊を作る。コップに「乾燥たまごスープ」を入れてお湯をそそぐ。残ったお湯に「おいしいご飯」のフィルムを取ってご飯を入れ、「ぞうすい用乾燥食品」も入れる。3〜4分煮たら美味しい雑炊ができあがる。熱々の雑炊は、冷えたお腹に優しく体が芯から暖まる。
水平線より太陽が少し昇ったオホーツクを左手に見て南下、徳志別川河口から上流へむかう。朝焼けの眩しい河畔に白波が立つ紺色の流れ、荒瀬の流芯で小さな当たりがでて、白い光をはなって銀毛が飛びだした。波間を流すドライが、一瞬にして水中に吸い込まれ、軽くあわせたロッドが小刻みに震えるヤマベ特有の釣感は、時とともに育まれた釣人の心を揺さぶる。
解禁第2週にしては良形のヤマベの中に、ときどき下銀毛が混じって、渇水時の本流狙いが的中した満悦の釣行となった。