オショロコマがいた/1999年08月11日(快晴)
常呂川水系ニイトコロ川(置戸町)[7:30の気温24度、水温14度]



 常呂川をはなれて中山の稜線を越えると、仁居常呂川の上流、ニイトコロ川へでる。別の川か支流に出たわけではなく、名前が漢字からカタカナにかわったのである。さらに上流へいくと白滝の沢となって、仁居常呂川のなごりがなくなってしまう。

原生の森

 河畔林のぶあつい木枝が空をさえぎる流域は、高い湿度が保たれて真夏の渓に潤いをもたらす。かすかな風にのって流れでた空気は、川面の冷気にふれると朝の光のなかで白いベールとなってただよいはじめた。
魚影が濃くて、どんどん釣り遡っていくと、渓は道路から離れてすこし寂しくなってきた。置戸湖を泳いで渡る熊もいることだし、これ以上の長居は無用だ。

ニイトコロ川支流の沢

 良型のアメマスとヤマベを楽しんだニイトコロ川から沢を遡ると、まもなく砂防ダムに行きあたった。ダム直下にできた壷へほうり込んだドライに、最初に飛びだしたのは水系最大級と思われるオショロコマであった。